本屋の雑誌コーナーにある しあわせ

雑誌にはたくさんのノウハウが詰まっていて、こんなに便利なものはありません。そんな雑誌の特集記事で、特におもしろいと思った記事を紹介しています。

「住みたい街ランキングなんて嘘!」って、 でも、確かに便利ですよあの街

不動産サイト『SUUMO(スーモ)』が毎年発表する『住みたい街ランキング』。

毎年4月に発表されると、必ず出てくるのが、「あれは不動産屋のブランド戦略。何の意味もない」という意見。

確かに、独身者の多い東京という土地で、特に女性の意見を反映して選定されているだろうと思われる住みたい街ランキングは、不動産屋の戦略であることは間違いなくても、そこで選ばれた街が住みにくいわけではありません。

批判を検証すると、逆に住みやすさが強調されてしまう不思議

批判が的を得ていれば、その批判を基準にすることで、本当に住みやすい街がわかるはず。

そこで、批判を検証してみました。


 

中途半端な盛り場って感じ

やはり、ここは『住みたい街ランキング』の王者吉祥寺への批判から読み解いていきたいと思い、そこでみつけたのがこの批判。

なんだか強烈な批判に聞こえるのですが、冷静に分析すると壮絶な矛盾が生じます。

住みたい街ランキングに限らず、自分の暮らす街を選ぶときに一番に選ぶのが交通手段。
そして、交通至便な場所にある街ほど、基本的には盛り場のはずです。

実際に、吉祥寺と同じ中央線沿線を考えれば、そこは天下の中央線。 

どの駅も、駅前は地方の中核都市並みに栄えていて、それを表現するとすれば、やっぱり盛り場。

そして、この中央線沿線でいえば、世界の新宿を除けば、吉祥寺は第二の盛り場といってもいいほどで、まさに批判をするためのこじつけでしかないことは明らかです。
 

渋谷、新宿からかなり遠くて、横浜埼玉千葉に帰る感覚

新宿から吉祥寺までのJRの所要時間は、中央線快速で15分。

渋谷から吉祥寺は、井の頭線急行で17分。

もう、これは批判にすらなっていません。

というか、乗り換えが無いという時点で批判は成立しないのではないでしょうか。
 

同じ家賃で全然条件のいい家は、他にもたくさんある

この批判に至っては、ほとんど目が点ですね。

家賃で比べるのなら、郊外の不便な所へ行けば、同じ値段で倍の広さに住むことだって可能です。

あくまでも、家賃や生活環境などを総合的に比べて判断しなければ、なんの意味もありません。

住みたい街のランキングは、決して住みやすい街ランキングではありません

ここまで吉祥寺を擁護するかのようなことばかり書いてきましたが、では欠点は無いのでしょうか。
 

よどんだ自然と半端な商業施設

イメージで選ばれた街ですから、実際とのギャップというのは必ず発生するもの。

吉祥寺の最大の欠点は、吉祥寺のランドマークであるはずの井の頭公園にあります

井の頭公園といえば、上野公園と並び称されるほどに有名な公園ですが、それだけに、その観光地化たるや壮絶で、はっきり言って日曜の午後の井の頭公園は、ほとんど渋谷のスクランブル交差点状態
その人ごみのせいで、空気がよどんで感じるほどです。

「自然が豊か」というのは、街のブランディングでは定番の項目ですが、実は東京23区内は、自然を感じて暮らすのに不便な街を探すのが難しいほど、小さな自然があちこちにちりばめられた街なんです。

東京湾岸の浜離宮から始まり、新宿御苑や代々木公園など、都心といわれる場所にすら大きな公園があり、世田谷区には渓谷が、大田区江戸川区には大きな川が流れている、実は自然との距離がそれほど遠くないのが東京という街。

それだけに、観光地化してしまっている井の頭公園をありがたがる必要性はまったくありません。

 

普段の暮らしに必要のない商店街

そして、吉祥寺の代名詞である商店街。

個性的な店だとか隠れ家だとか、いろいろキャッチコピーはありますが、これって普段の生活にはそれほど必要はありません。

それどころか、土日の人出を考えると、生活という点では面倒な街なのかもしれません。

 

あくまでもイメージで「その街に住みたいな」と思うのが住みたい街ランキング

そう思わせることのできた街は、そのことに関しては間違いなく価値がある街だといえるはずです。